頚椎(けいつい) Cervical

頚椎(けいつい)は脊椎(せきつい)の上部、首の部分です。
脊椎とは、おおよそ背骨のことをいい、多くの椎骨(ついこつ)が椎間板(ついかんばん)というクッションをはさんで、首からお尻までつながったものです。椎骨の空洞部分を脊髄(せきずい)などの神経がとおっています。
頚椎は7つの骨が椎間板をはさみ連なっており、首が動くことを可能にしています。その中で一番上で頭蓋骨につながっている部分を環椎(かんつい)、その下を軸椎(じくつい)とよび、その組み合わせ部分がもっとも大きく動くことが可能です。
椎骨をつないでいるものには、椎間板以外に、脊椎を縦に貫く前縦靭帯(ぜんじゅうじんたい)と後縦靭帯(こうじゅうじんたい)、椎間関節、筋肉などがあります。
椎骨の脊髄がとおる部分を脊柱管(せきちゅうかん)といい、脊髄から枝分かれした神経根(しんけいこん)はそれぞれの椎骨の間の椎間孔(ついかんこう)と呼ばれる部分をとおって身体各部につながっています。

■頚椎の外観


<前から>            <横から>          <後ろから>

1:第一頚椎(環椎・C1)  2:第二頚椎(軸椎・C2)  3:第三頚椎(C3)
4:第四頚椎(C4) 5:第五頚椎(C5) 6:第六頚椎(C6) 7:第七頚椎(C7)


■頚椎の断面


<横から>                   <前から>

1:大脳  2:小脳  3:延髄  4:脊髄


■頚椎の詳細

    
    <上から>

1:脊髄  2:神経根  3:椎間板  4:前縦靭帯  5:後縦靭帯
6:上関節突起(椎間関節)  7:椎骨動脈


■頚椎の主な病気

 ・頚椎症
 ・頚椎椎間板ヘルニア
 ・頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)


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